学資保険はもう古い?ジュニアNISA廃止後の教育資金は新NISAで準備!おすすめ運用方法3選を解説
- 2025.10.26
- うさぎで学ぶシリーズ ライフステージ別マネープラン
- NISA, インデックス投資, 投資初心者, 教育資金, 資産運用
宇宙のどこかにある、何もかもがふわふわな惑星、その名も「ふわふわ星」。この星の通貨は、美味しくて栄養満点の「ニンジン」です。星の民であるうさぎ達は、今日も元気にニンジン畑を耕し、平和な日々を過ごしていました。
ぴょん吉とみみこ夫妻の悩み

ふわふわ星の城下町。そこには、最近可愛い赤ちゃんが生まれたばかりの、ぴょん吉とみみこ夫妻が暮らしていました。
ぴょん吉: 「ふぅ…今日も一日、ニンジン畑仕事、頑張ったぞ。見てくれ、みみこ。うちのピョン太が、すやすや眠っている。なんて可愛いんだろう。」
みみこ: 「本当ですわ、あなた。天使のようです…。でも、この子の寝顔を見ていると、少し不安になってしまうんです。」
ぴょん吉: 「不安?どうしてだい?」
みみこ: 「この子が大きくなったら、色々なことを学ばせてあげたいのです。『ふわふわ大学』に通わせて、立派なうさぎになってほしい…。でも、そのためには、たくさんのニンジンが必要になりますわ。いったい、何千本、いえ、何万本のニンジンが必要になるのかしら…。」
ぴょん吉: 「うーん…。確かに。僕たちが若い頃よりも、大学の入学金はニンジンの本数がだいぶ増えたと聞くしな。僕たちのニンジン貯金だけじゃ、とても足りないかもしれない…。」
二人は、すやすやと眠るピョン太の顔を見つめながら、深いため息をつきました。その時、元気な声が聞こえてきます。
ちろ姫: 「あ!ぴょん吉おじちゃんに、みみこおばちゃん!こんにちはでしゅ!そんなに深いため息をついて、どうしたんでしゅか?」
ぴょん吉: 「これは、ちろ姫様。実は、息子のピョン太の将来の教育資金のことで、頭を悩ませておりまして…。」
みみこ: 「姫様のように立派な教育を受けさせるには、どれだけのニンジンがあればいいのかと…。」
ちろ姫: 「きょーいくしきん?あたちが毎日お勉強してるやつでしゅか?うーん、難しいことは分からないけど、困ってるなら、てち兄様に相談するのが一番でしゅ!あっちのお城に行きましゅよ!ぴょんぴょーん!」
ちろ姫はそう言うと、ぴょん吉とみみこ夫妻の手を引っ張って、ふわふわ星で最も賢い王様、てち王のいるお城へと向かうのでした。
学資保険とジュニアNISAの時代の終わり
豪華なニンジンとイチゴのシャンデリアが輝く、玉座の間。ふわふわ星の王、てち王は、山積みの公務を片付けながら、ちろ姫と夫妻を優しく迎え入れました。
てち王: 「おお、ちろ姫。それに、ぴょん吉とみみこではないか。息子のピョン太が生まれたそうだな、誠におめでとう。して、朕に相談とは、一体どうしたのだ?」
ぴょん吉: 「ははっ!てち王様、本日は我々庶民のためにお時間をいただき、恐悦至極に存じます。実は、息子の教育資金について…。」
ぴょん吉とみみこ夫妻が、自分たちの不安を正直に打ち明けると、てち王は優しく頷きながら耳を傾けていました。
てち王: 「うむ、なるほどな。子供の未来を思う親心、実に立派なことだ。教育資金の準備、それは親にとって最も重要な勤めの一つだからな。かつては『学資保険』というものが主流だったのだが…。」
ちろ姫: 「がくしほけん?おやつの名前でしゅか?」
てち王: 「はは、違うぞ、ちろ姫。学資保険というのはな、毎月コツコツと保険会社にニンジンを預けて、子供が大きくなった時に、預けたニンジンよりも少しだけ多くのニンジンを受け取る、という仕組みだ。いわば、安全なニンジンの貯蔵庫のようなものだな。」
みみこ: 「まあ、それなら安心ですわね!元本が保証されているなら、損をすることもないですし。」
てち王: 「うむ、それが最大のメリットじゃ。だがな、大きなデメリットもある。今の時代、物価…つまり、ニンジンの価値が変わりやすい。『インフレ』というやつだ。昔はニンジン1本で買えたリンゴが、今では2本出さないと買えない、といった状況だな。学資保険は、このインフレに非常に弱い。20年後に受け取るニンジンの本数が決まっていても、その頃にはニンジンの価値そのものが下がっていて、結局、大学の入学金には足りない、という事態になりかねんのだ。」
ぴょん吉: 「な、なるほど…。せっかく貯めても、価値が目減りしてしまっては意味がないですね…。」
てち王: 「その通りだ。それに、最近まで『ジュニアNISA』という、子供のための非課税投資制度があったのだが、それも2023年の終わりに廃止されてしまった。」
ちろ姫: 「じゅにあにーさ?なんだかカッコいい名前でしゅ!」
てち王: 「うむ。年間80万ニンジンまで、投資で得た利益に税金がかからない、という素晴らしい制度だったのだがな。残念ながら、今はもう新しく始めることはできん。さて、ぴょん吉、みみこよ。伝統的な学資保険はインフレに弱く、頼みの綱だったジュニアNISAもない。どうすれば良いと思う?」
ぴょん吉・みみこ: 「うぅ…、我々では、もう、どうすることも…。」
夫妻は完全に途方に暮れてしまいました。ちろ姫も、何だかよく分からないながらも、不安そうな顔をしています。そんな彼らを見て、てち王はニッコリと笑いました。
てち王: 「安心するがよい。道は、ちゃんと残されておる。それも、これまでよりも遥かに優れた道がな。今から、朕が『ジュニアNISA廃止後のおすすめ運用方法』を3つ、授けてやろう。」
王様が教える、教育資金を育てる3つの方法

てち王の力強い言葉に、ぴょん吉とみみこ夫妻の目に、再び光が宿りました。
【運用法その1】基本の『き』!世界経済の成長に乗る「インデックス投資」
てち王: 「まず一つ目は、最も基本的かつ強力な方法、『インデックス投資』じゃ。」
ちろ姫: 「いんでっくすとうし?必殺技でしゅか!?」
てち王: 「はは、まあ、ある意味では必殺技かもしれんな。これはな、特定の企業の株…例えば『株式会社ニンジン農家』とか『株式会社干草運送』の株を一つだけ買うのではなく、『ふわふわ星全体の経済』そのものに投資するようなイメージだ。」
ぴょん吉: 「ふわふわ星全体…ですか?」
てち王: 「うむ。例えば、『全世界株式(オルカン)』や『S&P500』といった指数に連動する投資信託を買うのだ。これは、世界中の優良企業、あるいはアメリカのトップ企業500社の株を、少しずつ全部買う、というパッケージ商品のようなものじゃ。一つの会社が倒産しても、他のたくさんの会社が成長していれば、全体としてはプラスになる。ふわふわ星のうさぎ達が、これから先も頑張って働き、星全体が豊かになっていくと信じるならば、これほど堅実な投資はない。」
みみこ: 「まあ!それなら、私たちのような知識のない者でも、世界の成長の恩恵を受けられるのですね。」
てち王: 「その通り。そして、これを『ドルコスト平均法』で実践するのじゃ。毎月1日になったら、1万ニンジン分を自動で買い付ける、という設定をしておくだけでよい。値段が高い時は少なく、安い時は多く買うことになるから、平均購入単価を抑えることができる。感情に左右されず、淡々と続けることが肝心じゃ。」
ちろ姫: 「毎月、ニンジンを植えるみたいでしゅね!それなら、あたちにもできそうでしゅ!」
てち王: 「うむ。まさにその通りだ、ちろ姫。未来へのニンジンの苗を、毎月植えていく。それがインデックス投資の積立じゃ。」
【運用法その2】学費の足しに!果実を受け取る「高配当株投資」
てち王: 「さて、二つ目じゃ。これは少し上級者向けかもしれんが、『高配当株投資』という考え方もある。」
ぴょん吉: 「配当…ですか?」
てち王: 「うむ。良いニンジンの苗を育てていると、毎年たくさんの新しいニンジンが穫れるじゃろう?それと同じで、業績の良い会社の株を持っていると、株主に対して利益の一部を『配当金』として分けてくれることがある。この配当金をたくさんくれる会社の株に投資するのが、高配当株投資じゃ。」
みみこ: 「受け取った配当金は、どうするのですか?」
てち王: 「もちろん、それを使ってピョン太の塾の月謝を払っても良いし、さらに別の株を買う『再投資』に回して、ニンジンがニンジンを生む『複利』の効果を狙うのも良い。教育資金というのは、18年後、という明確なゴールがある。だからこそ、ゴールが近づいてきた時に、株を売らずとも配当金という形で定期的にお金を受け取れる仕組みは、非常に心強いものになるのじゃ。」
ちろ姫: 「毎年リンゴがなる木を育てるみたいでしゅね!あたち、リンゴ大好き!」
てち王: 「ははは。だが、ちろ姫、注意も必要だ。どの会社の配当金が高いか、その会社の経営は安定しているかを見極める目が必要になる。インデックス投資のように『全部買う』のではなく、『選んで買う』必要があるからな。最初はインデックス投資を主軸に、余裕が出てきたら少しだけ挑戦してみる、というのが良いやもしれんな。」
【運用法その3】最も重要!出口戦略としての「リバランス」
てち王: 「そして、三つ目。これが教育資金作りにおいて、最も重要と言っても過言ではない。『リバランス』じゃ。」
ぴょん吉: 「リバランス…?」
てち王: 「うむ。資産配分の見直しのことだ。ピョン太がまだ赤ちゃんのうちは、投資に回せる時間がたっぷりある。15年以上あるのなら、全てを株式…つまり、先ほど話したインデックス投資のような、リスクはあっても大きく成長する可能性のあるものに賭けても良いだろう。しかし、ピョン太が15歳になり、大学進学まであと3年となった時、もし世界的な不況が来て株価が大暴落したらどうなる?」
みみこ: 「ひっ…!せっかく貯めたニンジンが、半分以下になってしまうかもしれませんわ…!」
てち王: 「そうならぬために、リバランスが必要なのじゃ。嵐が来ても大丈夫なように、収穫したニンジンを、少しずつ安全な蔵に移していくイメージだ。具体的には、年齢が上がるにつれて、株式の割合を減らし、『債券』のような値動きの穏やかな資産の割合を増やしていくのじゃ。」
ちろ姫: 「さいけん?ニンジンの仲間でしゅか?」
てち王: 「国や会社にお金を貸して、その利息を受け取る仕組みじゃな。株式ほど大きくは増えないが、元本が保証されているものが多く、非常に安全な資産だ。例えば、こんな風に考えてみてはどうかな。」
- ピョン太が0歳~10歳: 株式100%で積極的に増やす!
- ピョン太が11歳~15歳: 株式70%、債券30%に切り替えて、安定性を少し高める。
- ピョン太が16歳~18歳: 株式30%、債券70%(あるいは現金)にして、使う時期に備えて資産を守る!
ぴょん吉: 「なるほど!使う時期に合わせて、資産の置き場所を変えていくのですね!目からウロコが落ちました…!」
未来への種まきを始めよう
てち王から3つの具体的な方法を授かったぴょん吉とみみこ夫妻の顔は、すっかり晴れやかになっていました。
みみこ: 「あなた、私たちにもできそうですわ!まずは、王様がおっしゃっていた『インデックス投資』を、毎月コツコツと始めてみましょう。」
ぴょん吉: 「ああ、そうしよう!そして、ピョン太の成長に合わせて、『リバランス』を忘れずに行うんだ。てち王様、ちろ姫様、本日は誠にありがとうございました!」
ちろ姫: 「えへへ!どういたしましてでしゅ!あたちも、おやつを少し我慢して、ニンジンの苗を植えてみるでしゅ!」
てち王: 「うむ、それが良い。未来への種まきは、一日でも早く始めるに越したことはないからの。ピョン太の輝かしい未来を、朕も心から応援しておるぞ。」
温かい王様の言葉に送られ、ぴょん吉とみみこ夫妻は、希望に満ちた足取りでお城を後にしました。子供の未来を育むのは、お金だけではありません。しかし、正しい知識を持って備えることで、その可能性を大きく広げることができるのです。ふわふわ星の親たちの挑戦は、まだ始まったばかりです。
用語解説
- 学資保険:
保険の仕組みを使って教育資金を準備する方法。元本割れのリスクは低いが、インフレに弱く、現在の低金利下ではリターンはあまり期待できない。 - ジュニアNISA:
2023年末で終了した、未成年者向けの少額投資非課税制度。新規の投資はできないが、すでに運用している資産は子供が18歳になるまで非課税で保有し続けることができる。 - インデックス投資:
特定の株価指数(日経平均株価、S&P500など)と同じ値動きを目指す投資手法。市場全体に分散投資するため、リスクを抑えやすく、初心者におすすめされることが多い。 - S&P500:
米国の代表的な企業500社の株価を基に算出される株価指数。世界経済の中心である米国を代表する企業群にまとめて投資できるため、非常に人気が高い。 - 全世界株式(オルカン):
その名の通り、日本を含む全世界の株式に投資するインデックスファンドの愛称。これ一本で世界中に分散投資が完了する手軽さから、こちらも絶大な人気を誇る。 - ドルコスト平均法:
毎月一定額を定期的に買い付け続ける投資手法。価格が高い時には少なく、安い時には多く買うことになるため、平均購入単価を平準化させる効果が期待できる。 - 高配当株投資:
株主への利益還元である「配当金」を多く出す企業の株式を中心に投資する手法。定期的な収入(インカムゲイン)を重視する戦略。 - リバランス:
資産の価格変動によって崩れたポートフォリオ(資産配分)の比率を、当初の計画通りに修正すること。リスク管理のために非常に重要。 - 債券:
国や企業などが、投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券。満期まで保有すれば、基本的に額面金額が戻ってくるため、株式に比べて安全性の高い資産とされる。
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